久しぶりに山口の老人施設にいる母に会いに行ってきました。

腰が曲がりはじめて、ちょっと小柄になって来てます。
私たちの顔を見て「あらぁーー・・・」と一言言ってニコッと笑って後は言葉にならない言葉で
どうして？どうやって来たのかというようなニアンスで問いかけてきます。
「今日みんなで車で福岡から来たよ～」と会話しますが半分かみ合ってるのかどうだか・・・

今年で８１歳の母、気丈で自尊心が強く子供にも厳しいたくましい母でした。
３年前くらいから言葉すら忘れてでなくなり人とのコミニュケーションが取れなくなっていてみんなが集まるフロアーの大きな柱の横の自分の席でただ黙って座って１日の大半を過ごして居るようです。

トイレへスタッフの声掛けで時間おきに行く様ですが、周りの方は使ってある歩行器も押し車も使ず・・・なんとか自分のあがらない足で歩いていく母を見てると、自尊心の強さが歩く強さを引き出してくれているのだなと思います。


痴呆症で日常生活ができなくなった母ですが、本来の気質だけはまだ健全です。
いつまでもその自尊心にがんばってもらって寝込むことなく毎日を過ごしてほしいと願います。

もっと言葉をわすれないうちにいろんなこと話をすればよかったと今後悔してますが、母が私の顔を見てニコッとしてくれるうちに後悔しないように会いにいかないとと反省しながら、後ろ髪引かれ帰ってきました。