認知症ケアユマニチュード
認知症ケアユマニチュード
150のテクニックがありますがもっとも介護する側が飲み込まなければいけない事とフランス生まれの認知症ケアユマニチュードをTVで見て最近知りました。
150のテクニックよりも哲学を飲み込む事とあります。
「どんなに重度の認知症の人でも、人間としての尊厳をもたせてあげること」
・人間が人間としての特徴を自覚すること
・他者が人間と認識すること
・「絆」 の哲学 であること
私自身、数年前特養にハンドマッサージのボランティアへ行った時に認知症の方に気づかせてもらった事があります。
通路に置かれた長いソファーに10名位の方が普段どうりに座ってらっしゃいました。
一人の認知症の女性の方の前に膝づいて手に触れて「こんにちは!今日はハンドマッサージを受けてもらいたく来ました!」とお声かけしたら
その方は私の手を握って「ラ~ラ~ラ~ラ~ン♪」とリズムを取ってワンフレ―ズを歌っては一間辞めてを10数回繰りかえし、私と両手を握手したまま楽しく歌ってらっしゃいました。
施設のスタッフが気を使って「ほーら〇〇さんそんなんダメ~ハンドマッサージしてもらい~。」と言われるとそのスタッフに「う”~~ぉ」と血相変えて怒ってある場面で不思議な事を感じました。
その方の両方には同じ認知症の入居者の方がピッタリ座ってらっしゃるにも関わらず、隣の方にはされない・・。
想像ですが、多分いつもここに並んで座ってらっしゃるのに・・・隣り方には興味をしめされない・・コミュニュケーションは成り立っていない。
いつも隣にすわっている方が肯定してくれない事を感じてらっしゃる。
「〇〇さんダメ~」というスタッフも肯定してないのを感じて怒りかえされた・・。
脳機能が低下して認知症になっても「肯定アンテナが働いている!」「相手が自分を肯定してくれているのかどうか?」と計るアンテナは死なない
人は相手から否定されていると感じると不快さを感じます。
肯定されている事を感じとると心地さを感じます。
うちの母もそうです。
あいうえおの言葉さえ脳の中から消え、言葉を発せなくなってもう何年になるでしょう・・。
たまに会いに行くと私が娘かどうか?男か女か?すら判っているのか・・・と言った感じですが私に怒った様子は見せませんが・・・スタッフさんが何かをしようすると反抗し蹴ったりする母・・・。
スタッフさんがイヤイヤ母の世話をしてくれているのを母の肯定アンテナが計ってしまっているのです。
誰もが持っている「肯定アンテナ」に想いを伝えることを心がけ、人とかかわって行けたらなと思います。